持続可能な奉仕の究極

2017年7月

親愛なるロータリアンの皆さま、ロータリーに入会する理由は、ロータリアンの数だけあります。もしかしたら、もっと多いかもしれません。しかし私たちはそれぞれ、入会してから生活の中で何かが変わったと感じるからこそ、ロータリーにとどまっているのでしょう。ロータリーを通じて私たちは、「変化をもたらして」います。ロータリーに積極的に参加すればするほど、私たち一人ひとりにも変化がもたらされます。ロータリーは私たちに、もっと良い人間となり、もっと意欲的に、高い目標に向かって努力し、毎日の生活に「超我の奉仕」を取り入れるよう、常に銘記させてくれます。

ロータリークラブやロータリアン一人ひとりが、奉仕を通じてどんな変化をもたらすかは、常に各自が決めることです。私たちはひとつの組織として、理事会が戦略計画の中で決定した3つの戦略的優先項目、すなわち「クラブのサポートと強化」「人道的奉仕の重点化と増加」「ロータリーの公共イメージと認知度の向上」を指針として行動します。

まずクラブのサポートについては、今後1年間にオンラインツールが大幅に改善されます。たとえば、Rotary.orgは一新され、ロータリー財団への補助金申請手続きがシンプルになり、My ROTARYの使い勝手がよくなり、ロータリークラブ・セントラルの構成が変わります。クラブの強化にあたって特に大きな課題は、会員の男女バランスと平均年齢の二つです。今後も強いクラブであり続けるには、地域社会を映し出すような会員構成とし、次世代のために知識豊富なリーダーを育成し続ける必要があります。

長年にわたり、私たちの奉仕活動すべての根幹に関わってきた問題があります。それは、持続可能性です。持続可能な奉仕とは、ロータリーによる直接参加が終わった後も、その活動が長期的に良い影響を与え続けることを意味します。たとえば、ただ井戸を掘っただけで立ち去るのではなく、村人たちが井戸の手入れと修繕をできるようにしなければなりません。病院を建てたなら、ロータリーからの支援がなくても経営を続けられる方法を、きちんと確立しなければなりません。ポリオについて言えば、私たちの活動が目指すのは、ウイルスの単なる抑止ではなく、「撲滅」です。

ポリオ撲滅は、持続可能な奉仕の、いわば究極的なかたちです。その活動資金を支援することで、私たちは全世界の人びとに、長期的どころか永続的な恩恵をもたらすでしょう。この活動が完了するまでは、最優先としていかなければなりません。

112年にわたってロータリーは、計り知れないほど多くの人に多くの方法で変化をもたらしてきました。初代会長ポール・ハリスの掲げた小さなたいまつの火を、世代から世代へと引き継いで「変化をもたらし」ながら、今私たちはここにいるのです。

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