奉仕しよう みんなの人生を豊かにするために

シェカール・メータ氏の思い

人のために世話をし、奉仕することが最良の生き方。なぜなら、その経験を通じて誰かの人生だけでなく、自分の人生を豊かにできるのだから……。国際ロータリーの次期会長であるシェカール・メータ氏はこう述べ、奉仕プロジェクトへの参加を会員に呼びかけました。

カルカッタ-マハナガル・ロータリークラブ(インド、西ベンガル州)に所属するメータ氏は、ロータリー国際協議会中の2021年2月1日、2021-22年度の会長テーマ「奉仕しよう  みんなの人生を豊かにするために」を発表しました。

ロータリーでの奉仕プロジェクトへの参加を通じて自身が人間として成長したことに触れたメータ氏は、その経験を通じてほかの人のニーズに目を向けるようになったと述べました。クラブ入会後まもなく、メータ氏はインドの僻村を支援するプロジェクトに参加しました。

そこで村人たちの状況を目にしたことで、奉仕への決意が固まりました。「同胞たちが抱える苦境を真に理解しました」とメータ氏は語ります。

その後も、子どもへの義肢の寄贈、家庭への安全な水と衛生設備の提供、地域の医療施設の改善など、数々の取り組みに参加しました。

「ロータリーが私の心に火をつけました。自分の身の回りを超えたところに目を向け、人類全体を考えるようになりました」とメータ氏。「奉仕が私の生き方となったのです。多くの方々と同じように、‟奉仕とは、自分がこの地上に占める空間に対して支払う家賃である“という信条を持つようになりました」

メータ氏は、次期ガバナーに対し、自らが模範となって導き、測定可能・持続可能なインパクトをもたらす奉仕プロジェクトへの会員の参加意欲を引きだすよう呼びかけました。また、各クラブが「ロータリー奉仕デー」を実施することを求めました。

多様性と会員基盤の向上に焦点を当てる

メータ氏は、2021-22年度には会員が女子のエンパワメントに力を注ぎ、教育、リソース、奉仕、機会など、未来の女性リーダーの成功に必要な手段を与えてほしいと述べました。その上で、多様性、公平さ、開放性に対するロータリーの信念を会員が活動の指針とすることが大切であると語りました。

「世界各地で女子は多くの問題に直面しており、リーダーである皆さんは、こうした女子が抱える問題にロータリーが取り組み、それを和らげるように導くことができます」

奉仕を通じて大きなインパクトをもたらすには、ロータリーの会員基盤を広げる必要がある、とメータ氏。全世界の会員数は、過去20年間、約120万人のまま横ばいです。このため、2022年7月1日までに130万人に増やすことを目指して地区で率先して活動するよう、次期ガバナーに呼びかけました。メータ氏の「Each One, Bring One」(みんなが一人を入会させよう)は、全会員がロータリーに一人を入会させることを求めるイニシアチブです。

会員基盤を広げながら、ポリオ根絶活動、新型コロナウイルスとの闘い、地域社会への奉仕を続けていくのは野心的な目標であることを認めた上で、「だからこそ皆さんの意欲が駆り立てられるでしょう」とメータ氏。「挑戦に立ち向かうのがロータリアンだからです」

シェカール・メータ:2021-22 年度テーマ講演より

 

 

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